醸造からDUALITEに迫る
こちらの記事は、過去の「平川ワイナリー」シリーズの続きです。
赤ワインのDUALITEは、レゲントというぶどうが中心です。
手で果梗を取り除き、手で破砕し、時間をかけて丁寧に造られています。
皮がしっかりしているので手で破砕し、皮と実の間にある美味しさを抽出されています。
こちらのワインは醸す時間が長いとおっしゃられていました。
醸す時間が長い・・それはどういうことか?
教科書的には、「完熟したブドウから、熟成タイプのワインを作る時には、醸しの時間を長くし、早飲みタイプのワインや熟度の足りないブドウからワインを作る時は、醸しの期間を短くする」と。
いただいた感じからしても、熟成タイプのワインであることは間違いなさそうです。
また、ルモンタージュをされたくない、と仰られていました。
「タンニンが緻密であることを目指している」、とのお言葉から想像するに、ルモンタージュをすると成分が抽出されすぎてしまうのでしょうか。
そのあたり、お聞きしたいことがたくさんありましたが伺えずに無念でした。
サインの行列で伺えませんでした・・!残念。
味の変化を楽しむ
DUALITEをいただくと、どんどんと美味しさが追いかけてきました。
芳醇な味わいが膨らんでいき、1秒ごとに口の中の味わいが変わっていきました。
黒系ベリーを主体にスパイシーさも合わせ持ち、一方でチョコのようなコクも感じられるワインです。
平川さんも仰っていただいていましたが、コートロティのシラーと間違えそう。
そんな日本のワインがここにあるのです。
毎年出逢えるとは限らない
L’AUBEについては、ロンドというブドウが中心のワインです。ブドウの出来がいい年しか作っていらっしゃいません。
遅摘みでとっても色が濃い赤ワイン。
完熟したフルーツや甘いスパイスが感じられ、また、点のようなタンニンが集まり、それは柔和でまるでシルクのようです。
L’AUBEは(夜明け)という意味だそう。
北海道のワインは、必ず日の目を見ると確信しています。
とってもロマンチックなネーミングで、更に惹かれてしまいました。
高価なワインですが、またどこかで出逢えたらいいな。
そう思わせてくれたワインです。
