なぜ棚仕立てのメルローが残っている?(シャトーメルシャン 桔梗ヶ原ワイナリー)

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食用ブドウのナイアガラとコンコード

桔梗ヶ原は標高が730メートルと高く、川が少なく水はけが良いので、米作りには適していません。

 

お米を作らないとなると、自然と果樹に流れ、

古くから、ナイアガラコンコードと言ったブドウの種類を作っていました。

これらはウェルチやファンタグレープに使われているブドウです。

 

湿気などからくる日本特有の病気に見舞われない様に、ナイアガラやコンコードは、風通りが良い棚づくりで作られていました。

 

しかし、古くからナイアガラやコンコードを用いた甘口ワインが主流だった日本も、

食の欧米化などに伴い辛口ワインブームが到来することになります。

となると、ナイアガラやコンコードの出番は自然と減っていきました。

 

国際品種のメルローで戦う長野

棚仕立てでナイアガラやコンコードを作っていたところに、そのまま国際品種のメルローシャルドネを植えたために、

現在も棚仕立てで作られているメルローが存在します。

これは、世界的に見ても珍しい光景。

しかし、この命もそう長くはない様です。

 

棚仕立てで作るメルローの味わいも悪くはないようなのですが、

やはりヨーロッパと同じ様に垣根仕立てで作るメルローの方が凝縮感が強く、力強いワインに仕上がります。

 

なぜ垣根仕立ての方が力強いワインが出来るのか?

それは、ブドウの生育の密集度合いに由来するものです。

小さな面積の土地にたくさんのブドウを育てると、ブドウたちで栄養を取り合ってしまい、一つ一つのブドウの味が薄くなってしまう。

一方、同じ面積の中に少量のブドウを植えれば、各々のブドウに渡る栄養は前者よりも多いことになります。

すなわち、垣根仕立てで作る方が栄養たっぷりの凝縮感が強いワインができるのです。

 

では、なぜ国際品種のメルローが植えられるようになったのか?

それは、五一ワインと関連しています。

このお話はまた後日…。